ここ数年、巷に溢れる「丁寧な暮らし」にまつわる本やら雑誌の特集やら。わりと見てしまうけど、丁寧な暮らしを私もしたいと思うけど、すぐ諦めてしまう。
最もネックなのは、私は料理が嫌いだということ。
丁寧な暮らしにはだいたい料理がついてくる。
おしゃれなキッチンでおしゃれな道具を使って、果実酒やらピクルスやら味噌やらを作って毎日手料理。
…無理。
なぜ私は食べるのは大好きなのに料理は嫌いなのか。
それは、面倒くさいから。手間と成果物が見合わないから。
それに尽きる。
できれば毎日、外食または買って食事をしたい。実際、ひとり暮らしのときはそうであった。
子供ができてから、仕方なく料理をしている。夫の方が料理が好きなのに、結局平日は毎日私が夕飯を作っている。それが日々の最大のストレスと言ってもいいかもしれない。
料理が好きになれたらどんなにラクなのか。
料理好きが羨ましい。でも私はきっと一生無理なのだ。
いや、もしかしたら、子供も食べられるものではなく自分が単純に食べたいものを食べたい時に気が向いた時にのみ作れる状況になったら、少しは好きになれるかもしれない。
そうならない限り、嫌いなことを好きになるのは無理だな。
だから極力ストレスにならないように料理をするしかない。COOKPAD先生に頼って。
図書館で借りた「伊藤まさこの雑食よみ 日々、是、一冊。」を読んで、ますますそんなことを思ったのであった。
この本を読んだ感想。娘1人って、息子2人より断然ラクそう(実際はそんなにラクじゃないかもしれないですよ。でも、うちの子たちが小学生になってもこんな優雅に旅行先で本とか読める気がしない)
伊藤まさこさんが一定の人たちに嫌われいている理由が分かった。おそらくほぼ妬みから来るものだろうけど。でもきっと糸井重里さんと仲が良いんだから、良い人で素敵な女性なんだろう。
正直、好きなものに囲まれて丁寧な暮らしをしていて、料理も好きそうで、羨ましいぜ。
他人を羨ましいと思うことが無駄な行為だとしても、羨ましいと思ってしまった。
いっそのこと山口智子のように、「料理は一切しない。子供は作らない」と断言してしまう方が気持ちがいいな。
今度は山口さんの本でも読もうかな。